12年間の学びの概要と特徴

1年生 学ぶ力の芽ばえ

幼児期に主に身体を形成してきた力が、歯の生え変わりをもって身体から解放され、記憶力や想像力へと変容します。
この時期は、まだメルヒェンの世界に生きていて、周囲と自分とが一体と感じています。
子どもたちは教師の模倣をすることで学んでいきます。


※写真1検討(ノートだけでも可)
 

【フォルメン】直線と曲線
【国語】文字の学び、グリム童話などのメルヒェン
【算数】かずの質を体験、四則の導入

体を使ったかずの学び

ひらがなの導入

2年生 外の世界に目覚める

メルヒェンの世界から少しずつ外の世界に目覚め、自分と他者の違いに気付き始めます。
人間のもつ気高さと愚かさ、美しさと醜さなどの二面性が表れてきます。
動物寓話を通して自分の愚かしさに気付く一方で、聖人伝で崇高な人間の姿に触れることによって、人間の気高さを心に刻みます。

【国語】聖人伝と動物寓話、本の導入(絵本作り)
【算数】九九の導入、筆算(和と差)、数の美しさの体験
【フォルメン】線対称

3年生 他者との境界を感じる

9歳の危機と言われるこの時期は、一体と感じていた世界から切り離された孤独感から不安を感じます。
「家づくり」や「米づくり」などの学びを通して自ら大地に働きかけ、世界と新しく関係を結び直していきます。

【国語】旧約聖書、文法の導入(品詞)
【算数】度量衡、筆算(積と商)
【生活科】衣食住の原体験(家づくり、米づくり、畑仕事、羊の毛刈り)
【フォルメン】点対称

4年生 「個」を意識し始める

世界を新しく体験した子どもたちは、世界と自分との距離をもつようになります。
周囲を客観的に捉えられるようになるこの時期に、動物学や郷土学といった理科や社会の学びが始まります。



差し替え

【国語】古事記、北欧神話、文法(時制)、書道
【算数】分数、大きな数の四則演算
【地理歴史】郷土学(日進市から愛知県)
【理科】人間と動物
【フォルメン】結びの文様

5年生 心も体も調和がとれる

手足が伸び、感情も発達して、肉体的にも精神的にも調和のとれた時期を迎えます。
周りの世界への視野が広がるとともに、時間の広がりをより把握できるようになり、本格的な歴史や地理の学びが始まります。

【国語】文法(起承転結、能動と受動)、敬語、手紙の書き方、辞書の導入
【算数】小数の導入、四捨五入
【社会】地理(中部地方)、世界史(古代オリエント・古代ギリシア)、日本史(古代から飛鳥時代)
【理科】植物学
【フォルメン】フリーハンド幾何

4年生で使う

6年生 法則性に目覚める

成長しつつある自分の体と心を持て余す、思春期に入ります。
抽象的な思考の目覚めと共に、より現実的なものを求めます。
因果関係という観点から物事を捉える力が高まり、物理学や地学などの科目が導入されます。

【国語】ローマ神話、群読・朗唱、商用文、文法(仮定文、条件文)
【数学】分数と小数、百分率と割合、比、人口密度、平均、グラフ、利子
【社会】地理(日本全国)、歴史(古代ローマから中世、奈良時代から鎌倉時代)
【理科】物理学(音響学、光学、電気、磁気)、地学(鉱物学)
【幾何学】道具を使った図形

削除

5年生で使う

幾何学ノートに差し替え

7年生 内への深まりと外への広がり

感情が豊かで激しくなり、内面が深まると共に、外の世界への関心も広がります。
世界史では、新しい価値観を求めたルネサンス、新たな大陸を求めた大航海時代など、どのようにこの時代の人々が意識を変化させていったのかを学びます。


平面幾何学の写真に変更
 
【国語】要約、エッセイ、狂言
【数学】正の数・負の数、文字式の導入、ピタゴラスの定理、平面幾何学、遠近法
【社会】世界地理、世界史(大航海時代、宗教革命)、日本史(室町・戦国時代)
【理科】物理学(力学)、化学(燃焼、酸・アルカリ)、地学(天文学)

5人の写真に差し替え

狂言の写真に変更

8年生 世界を捉え始める

あふれる感情の制御に悩みながらも、真理を追究したいという欲求が生まれます。
これまで学んだそれぞれの教科が有機的につながり、人間学・気象学を通して世界の秩序と調和に目を向けます。
担任を通して世界を見ていた時期が終わります。



写真差し替え
 
【国語】叙事詩、文法のまとめ、
【数学】連立方程式、一次関数、三角形の相似条件、黄金比、立体幾何学
【社会】世界地理、世界史(市民革命・産業革命)、日本史(江戸時代から明治維新)
【理科】人間学(栄養学)、物理学(水力学)、地学(気象学)
【演劇】喜劇
【8年生プロジェクト】研究と発表

9年生 対極の中で

思考する力が発達する中で、感情による判断だけではなく思考によって判断する力を育んでいきます。
世界の多様性を理解し、作用・反作用のような原理から学ぶことで、対立するものに向き合いながら、バランスの取れた中庸の道を探ります。


差し替え
 
【国語】悲劇と喜劇
【数学】二次方程式、二次関数、確率、円錐曲線
【社会】地理(世界と日本)、歴史(近代から現代へ、明治以降)
【理科】人間学(解剖学、生理学)、物理学(静力学)、化学(有機化学)


差し替え

10年生 行動の中に思考が生きる

世界や社会に視野を広げ、そこにある様々な側面を見てきた生徒たちは、やがて対極の中に中庸を見つけ出す時期に入ります。
この時期に、測量実習や職業実習などを通して、自分の思考や客観性が外の世界で通用するのかを試みます。

【国語】古典文学
【数学・幾何・地学】三角比、測量実習
【社会】人類の起源、日本の誕生
【理科】物理学(動力学、テクノロジー)、無機化学(酸・塩基・塩形成)

↑差し替え

↑差し替え

11年生 自分を見つめる

自分という中心が目覚めることで、自分の内面に深く目を向け始めます。
自分の中にある闇の部分を見つめ、向き合い、乗り越え、変容しながら、自分の人生について具体的に考え始めます。
※1行追加する

【国語】中世の文学
【数学】三角関数、射影幾何学
【社会】中世から近世、東洋史
【理科】物理学(電磁気、ラジオ・コンピュータ)、化学(酸・塩基)、生物学(発生学、細胞学)、地学(金属学、天文学)

12年生 12年間の学びの集大成

時間や空間など、さまざまな視点から物事を全体的に捉え、一方に偏らない思考の力を養いながら、世界と自分自身を理解していきます。
12年生では、3大イベントである「卒業プロジェクト」「卒業演劇」「卒業オイリュトミー」に取り組みます。
これらの表現活動を通じて、自分自身と深く向き合い、自分の可能性や課題を見つめ直します。
また、クラスのメンバーと一つの作品を作り上げる過程で、新たな一面に出会い、互いに刺激を受けながら成長していきます。
このような経験を通じて、自分自身を発見し、自分らしい未来を考え、進路を模索します。



差し替え
 
【国語】近現代の文学、卒業演劇、卒業プロジェクト
【数学】微分・積分
【社会】近現代史
【理科】物理学(光学)、化学(生理学)、生物学(生態学・遺伝と進化)

※記載の学びの内容は一例となります